では、1・2・4の運指を使って基礎練習をしてみましょう。
初めは、なかなか手が開きづらいと思うので、4弦(E線)5フレットからスタートする基礎練習です。
1音目に、4弦の開放弦を鳴らします。
この時、人差し指・中指・薬指・小指は、3弦をはじめ、2弦・1弦にも触れている状態にしてください(押さえるのではなく、触れるだけ)。

これはミュートといって、余分な音を鳴らさないための大切なテクニックになります。
2音目に、中指・薬指・小指を3弦にキープしたまま、4弦5フレットを人差し指で押さえます。
以前にも書きましたが、必ずフレットのすぐそばを押さえるようにしてください。

3音目に、4弦6フレットを中指で(薬指・小指は3弦キープ)、

4音目に4弦7フレットを小指と薬指を使って押さえます。

3弦に置いていた指を、ひとつずつ4弦に持っていくのが理想です。
また、この練習は指のストレッチも兼ねています。
中指を押さえる時も人差し指は押さえたまま、小指・薬指を押さえる時は全ての指で押さえるようにして下さい。
コントラバスと同じ要領ですね。
あと、これは悪い例なのですが、弦を下に引っ張るように押さえる人が結構います。

引っ張るように押さえると、音がシャープ(高くなって)してしまいますので、弦を垂直にフレットへ当てるイメージで押さえましょう。
そして、もう一つの悪い例がこちら。

指が反るように押さえていますよね。
指が反ることで力が分散されてしまい、結果として余計な力が入ってしまいます。
指導に行くと、結構な確率でこの押さえ方をしている生徒に出会います。
エレキベースを弾くようになってから数ヶ月以上の子に多い症状で、「指がグニャッてなっているよ」と指摘しても、癖づいてしまっているので、すぐに直すことができないことが多いです。
では、適切な指の曲がりとはどのようなものなのでしょうか。
僕が指導するときは、まずリラックスして腕を下にダラッとたらしてもらいます。

リラックスしてると、指ってちょっと曲がりませんか?
その形のまま、指板を押さえるイメージが良いかと思います。

僕の感覚では、リラックスした状態で押さえれば、自然と適切な形になると思っています。
やはり、脱力することが、楽器を弾く上で重要になってくるんですね。
さて、右手ですが、人差し指と中指を交互に動かすのが理想です。
始めたばかりで難しい場合は、どちらか片方の指だけで弾いても構いませんが、慣れてきたら、人差し指と中指を交互に使えるようにしていきましょう。
次は、3弦(A線)に移っていきます。
4弦を浮かすと同時に3弦の開放弦を鳴らします。
この時、4本の指は4弦に触れている状態をキープします(ミュート)。

人差し指は3弦に当たりやすいので、人差し指のみ、弦から完全に離すのもありです(指を上げすぎない程度に)。
次に、人差し指で3弦5フレットを押さえます。同じく、中指・薬指・小指は4弦にキープしてください。

続けて、人差し指を押さえながら中指で3弦6フレット(薬指・小指は4弦キープ)、

人差し指と中指を押さえながら、薬指・小指で3弦7フレットを押さえて下さい。

出来たら同じ要領で、2弦(D線)、1弦(G線)とやっていきます。
1弦までいったら今度は1弦からスタートします。
1弦の開放弦を鳴らしたあと、

人差し指で1弦5フレットを押さえます。

他の指は少し浮かせつつ、出来るだけ弦に近い場所でキープするのがポイントです。
次は、人差し指を押さえながら中指で1弦6フレット、

人差し指と中指を押さえながら小指・薬指で1弦7フレットと続きます。

2弦に移っていきましょう。1弦の指を浮かせてミュートしつつ、2弦の開放弦を鳴らします。

中指・薬指・小指は1弦にキープしたまま、2弦5フレットを人差し指で押さえます。

小指・薬指&人差し指はそのままキープで、中指を2弦6フレットへ。

最後に小指・薬指を2弦7フレットへ持っていきます。

これを4弦までやりましょう。
更に慣れてきたら、メトロノームでテンポ80を出しながら弾いてみて下さい。

1クリックに対して1音ずつ、焦らず正確に音を出すことを意識してみて下さい。
そして、慣れてきたら徐々にテンポを上げていきます。
♩=100〜120くらいでできるようになるのが理想です。
次は小指スタートでやってみよう
人差し指スタートに慣れてきたら、次は小指・薬指からスタートしてみましょう。
先程とは逆になるので、
4弦の7フレットを小指・薬指で、6フレットは中指、5フレットは人差し指で押さえます。

小指・薬指を外して、中指と人差し指だけの状態にします。

中指を外して、人差し指だけの状態にします。

人差し指を外し、開放弦を鳴らします。

心がけて欲しいのは、指を出来るだけ小さく動かすことです。
指の移動が大きいと、ほんのわずかですが時間がかかり、ロスが生まれますし、速いフレーズになるほど、この差が大きく影響してきます。
また、曲を演奏していくと分かってきますが、指の動きが大きいと、それだけ疲れやすくなります。
4弦が終わったら、3弦→2弦→1弦とやり、前回と同じく1弦→2弦→3弦→4弦までやってみてください。

5フレットスタートに慣れたら、4→3→2→1フレットスタートを
5フレットスタートに慣れてきたら、4フレットスタート→3フレットスタート→2フレットスタート→1フレットスタートとやっていきましょう。
フレットがヘッドに近づいていくにつれて、難易度が上がってきます。
特に、1フレットスタートは押さえづらくなりますが、音がビリビリいわないように意識して押さえてみて下さい。
フレットのすぐ近くを押さえると、少ない力でもきれいに音が出ます。
あと、以前にも書きましたが、親指は挟むのではなく、添えるだけですよ!
また、この練習は非常に地味なので、飽きてくることもあると思います。
ただし、これをマスターすると、ある程度の曲を弾くことが出来るようになります。
あせらず、地道に取り組んでみて下さいね。
あとがき〜ご指導される顧問の先生方へ〜

エレキベースは、ネックや指板が意外とデリケートです。
以前、学校所有の楽器は定期的にメンテナンスをして欲しいという話をしましたが、ネックの状態が悪いと、正しく押さえていても弦がビリビリいってしまうことがあります。
これはネックが反ってしまっているのが原因のことが多く、ひどい場合は捻れてしまっていることもあります。
また、フレットも経年劣化で浮いてくる場合があります。僕も以前、出番の少ないベースを弾かずに放置していたら、フレットが浮いていたことがありました。
楽器の状態が悪いと、正しい奏法で練習していても成果が出にくくなります。1年に一度は必ず専門店などでメンテナンスをしてあげて下さい。




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