2013年に、蓮池はとあるライフワークを始めた。
友人で高校教師の川北くんと、四国88箇所霊場を回るお遍路の旅というものである(車お遍路)。
2019年まで77箇所を巡礼し、2020年はとうとう88箇所を達成する年に。
そして今回も出発前から様々な修行が待ち構えており、「珍道中」にふさわしい・・・いや、ポンコツ蓮池の力を遺憾なく発揮した旅になった。
ということで2020年の「ポンコツ珍道中」を綴っていきたいと思う。
寛大な心を持って読んでいただけたら幸いです!!
【OHR88】四国88箇所お遍路の旅2020
の始まり始まり。
金剛杖の預け方(LCC)
「川北くん!大変!!ツアー代金が倍に跳ね上がっちゃった!!」
顔を真っ青にしながら川北先生にLINEを打つ蓮池。
この日はお遍路旅を予定している日の1週間前…
なぜこのような事態になったのかというと、今回はファイナルツアーということで、旅のプランを2人してあーでもないこーでもないなんてダラダラしていたら、うっかり格安パックが適応されるレッドラインを過ぎてしまったのだ。
旅慣れしているはずの蓮池、一生の不覚であったが、様々な要因があり旅のプランが決まらなかったのだ。
でも2倍以上の値段になるとは…皆さんもパックツアーで旅をする際は、早めのご予約をお勧めします(当たり前ですねすみません)。
しかし幸運なことに、香川県高松空港にはLCCが飛んでおり、急いで諸々予約するとなんとか取ろうとしていたパック料金くらいまで下げることができたのだ。
ということで、今回は羽田空港ではなく成田空港からの出発となった。
ここで問題になったのは、お遍路に使う金剛杖(こんごうづえ)と呼ばれる杖の預け方である。
JALやANAのようなレガシーキャリアでは無料で預けることができるのだが、今回利用させていただいたLCCでは、長さが1m超えるものについては機内持ち込みもできないし、預けるのに超過料金がかかるというのだ。
せっかく安いLCCにしたのに往復で結構な追加料金がかかるのはなんだか悲しい…なんて思ってネットで調べてみると、杖のような歩行補助具については追加料金を払わずに預けることが出来るとのこと。
ネットの情報だし大丈夫か!?なんて思いながら、当日ドキドキしつつカウンターに行き、杖を預けてみたら、無事追加料金をかけずに預けることができた。
どうやらお遍路さんあるあるのようで、
「これは何用の杖ですか?」
と聞かれたら、
「歩行用の杖です」
と答えると、無料で預かってくれるみたいだった。
これがお土産品や飾りという解釈をされてしまうと、追加料金が発生してしまうので、お遍路でLCCを使われる際は注意していただきたい(あ、実際にお土産品や飾りで杖を買った人は超過料金払ってくださいね!)。なお、他の飛行機会社では規程が違うかもしれないので、事前に確認しておくことをお勧めします。
さて、長くなってしまいましたが、なんとか成田空港から無事出発し、香川県の高松空港に到着したのは12時15分。
ちなみに高松空港はお遍路さんに優しい空港さんで、なんとお遍路さん向け更衣室や休憩所が整備されているのです。
流石でございます!
ありがたくお借りして、レンタカー屋さんへ。
そして今回のお遍路ファイナルツアーがついにスタートするのだった。
OHR88ツアーファイナルスタート!
「蓮池さん、ついに始まりましたね。今回もよろしくお願いします!」
「いやー、今回も出発前から大師様が厳しい修行を課してくださったのでドキドキが止まりませんでしたが、ここへきて逆に武者震いが止まらない、いや、ロマンティックが止まりませんよ!」
…アラフォー男が二人しか居ない車内、キレのない会話であるが、これも旅の旅の一興である。
ちなみに2回前の旅では、蓮池がコーヒーメーカーをつけっぱなしで旅に出て、家が火事になるかもしれないという状況での荒業、昨年は川北先生が重度の2日酔というこれまた荒々しいスタートを切っていた。
「ははは!やはり毎回旅の始まりというのは荒ぶる修行がつきものですな。まぁとりあえずお昼すぎですし、まずは腹ごしらえからスタートしますか!」
今年で7回目ともあって変な意味で旅慣れした二人は、まずは腹ごしらえ。
香川県と言ったらそう、うどんである。
道沿いにあったお店に適当に入ったのだが、手打ち麺でなかなかの美味!しかも今回蓮池が注文したのは「湯だめ」という食べ方であった。
「湯だめ」というのは、水で締めたあとのうどん玉を、お湯であたためて食べるというもの。初めて食べたのだが、釜揚げとはまた違い、ツルシコした温かいうどんで、なかなか美味しかった。
つづく
2023.02.26
四国88箇所お遍路の旅2020〜78番札所から86番札所〜
※このブログは2020年に行ったお遍路の旅の回顧録です。 腹ごしらえをバッチリ済ませたハスさんキタさん。さぁ、ラスト修行張り切って参り...