今回はエレキベースとアンプの繋げ方・音の出し方について書きたいと思います。
初めてだとなかなか分かりづらいアンプの調整の仕方にも触れていますので、是非最後まで読んでいただけると幸いです。
では、まずはどういう順番でどのようなことを行うのか説明しますね。
1.アンプのボリュームを0にする

ベースやアンプにシールドを差し込む前に、必ずボリュームを0にする癖をつけましょう。
ボリュームをつかさどるつまみは、写真でいうところの「MASTER VOL.」と「INPUT LEVEL」です(名前はアンプによって違うので、それぞれのつまみについては後述します)。
ヴォリュームが上がった状態で電源を入れてしまうと、スピーカーやアンプを痛めてしまう可能性がありますし、ケーブルの抜き差しの際に「ボン!」という音がして、これまた楽器によくありません。
電源を入れた瞬間に大きな音が出てしまうのを防ぐためにも、最初に確認しておくと安心です。
2.ベースアンプにシールドを差し込む

ベースアンプのINPUTジャックにケーブルを挿し込みます。
INPUTジャックが1つしかないアンプはそこに挿せば良いのですが、アンプの機種によっては「HIGH」「LOW」や「Active」「Passive」というように、INPUTジャックが2つ並んでいるものもあります。
以前、エレキベースには電池を使わないタイプのパッシブベースと、電池を使うタイプのアクティブベースがあることを説明しましたが、「HIGH」または「Passive」と書かれているジャックにはパッシブベースを接続、「LOW」または「Active」と書かれているジャックにはアクティブベースを接続しましょう。
※写真のアンプはスイッチで「Passive」と「Active」をスイッチで切り替えるタイプです。
3.シールドをエレキベースに差し込む
演奏中にシールドが抜けるのを防ぐ為に、ストラップとベース本体の間に一度シールドを通してジャックに刺してみてください。

①シールドを用意します。

②赤丸のようにストラップとベース本体の間にシールドを通します。

ジャックにさして終了!こうすることでシールドの抜けを防ぎます。
こうすることで、演奏中にシールドを踏んだとしてもジャックから抜けづらくなります。
今まで大切な本番中にシールドが抜けてしまい、パニックになってしまう姿を何度も見てきました(涙)。事故を防ぐ意味でも、このシールドの指し方を習慣づけると良いでしょう。
また、半刺しになっていると音が出なかったりノイズが乗ったりしますので、カチッと音がするまでしっかり差し込みましょう。
4.ベースアンプのスイッチを入れて、エレキベース本体のボリュームを上げる
では、アンプに電源をいれましょう。

次にエレキベース本体のヴォリューム類を上げます。
使っているベースによってつまみの種類が違ってきますので一概には言えませんが、一般的なジャズベースの場合、上からフロントヴォリューム、リアボリューム、トーンになっていることが多く、基本的には全て全開で問題ありません。

フロントボリュームはネック側についているピックアップの音量、リアボリュームはブリッジ側についているピックアップの音量、トーンは音の明るさを調整するものになります。
ではここからはアンプ側の調整をして音を出していきます。
アンプのつまみの種類
アンプには沢山のつまみが付いていますが、その種類は大きく分けて「ボリュームを変化させるつまみ」と「音色を変化させるつまみ」です。
アンプのメーカーによってつまみの名前は変わりますし、付いているものと付いていないものがありますので、とりあえず何がどういう役割なのかをまとめてみました。
<ボリュームを変化させるつまみの名前>
Gain
Input
Output
Volume
Master Volume
<音色を変化させるつまみの名前(EQ部分)>
Hi
Treble
Middle
Mid
Bass
Low
こちらを参考に、手元にあるアンプに何が付いているかを確認してみてください。
音色(おんしょく)というのは「音の色」と書く通り、音のキャラクターを表現する言葉です。これを変化させるのがEQのつまみです。
初めのうちはどのようにセッティングしたら良いか分からないと思いますので、まずはこちらを試してみてください。
5.EQ部分のつまみを全て12時の方向に合わせる

12時の方向というのは、つまみの真ん中の位置を指します。
真ん中にすることをフラットと言い、アンプ本来のバランスの音が出るセッティングです(一部例外あり)。
EQ部分をフラットにしたあと、ボリュームを調整していきます。
6.出したい音量までヴォリュームを上げる
ヴォリュームを変えるつまみが1つしかない場合はそれを回して調整すればOKです。
しかし中には2つ付いているアンプもあります。
「Input」や「Gain」と書かれているつまみは、ベース本体の信号をどれくらいの強さでアンプに送るかを調整する役割を持っています。
「Master Volume」や「Output」などは、スピーカーから出る最終的な音量を調整する役割を持っています。
少し分かりづらいと思いますので、慣れないうちは以下の手順で調整してみましょう。
①Input(Gain)を10時くらいの位置にセット
②Master Volume(Output)を上げて音量を調整する

まずはこれで試してみてください。
音が小さい場合はInput(Gain)とMaster Volume(Output)の両方を少しずつ調整してみましょう。
ただしInput(Gain)は上げすぎると音が歪んできますので注意が必要です。
歪んだ音というのは、音が割れたようなジャリっとした音のこと。
ロックなどではよく使われる音色ですが、吹奏楽では基本的に使いません。
音が歪まない範囲でInput(Gain)を調整し、Master Volumeと組み合わせて音量を決めるようにしましょう。
音色に関する指摘があったときの対処法
吹奏楽ではEQ部分はフラットのままで問題ない場合が多いです。
ただし曲調やホールの響きによって、顧問の先生などから音色の調整を求められることがあります。
よくある例をいくつかご紹介します。
高音が強い・カチカチ聞こえる
Treble(Hi)を少し下げてみましょう

低音を強調したい
Lowを少し上げてみましょう

低音がモコモコしている
Lowを少し下げてみましょう

音をもう少しはっきりさせたい
Lowを少し下げてMidとHiを少し上げてみましょう

エレキベースの音が聴こえにくい原因第1位
音色についていろいろ対処法を書いてきましたが、指揮者の方から「エレキベースの音が聞こえにくい」と言われる原因は、単純にアンプのボリュームが小さい場合ともう一つあります。
僕の経験上、エレキベースの音が聴こえにくいといわれる原因第1位は「自信がないこと」です。
演奏に自信がないときは、どうしても右手のタッチが弱くなるもの。
ですから、自信を持ってしっかり弾くだけで改善することが多いです。
では、自信を持って演奏するにはどうしたらいいか?
やはり一番の近道は、たくさん練習することですね。
アンプを置く場所について
アンプは自分の後ろに置きましょう。
前に置いてしまうと自分の音をしっかり確認することが難しくなります。
アンプから1mくらい前に立つと、自分の音を聴きやすくなります。
アンプは床に直接置くか、高さをつけるか問題
アンプを床に直接置くか、台などに乗せて高さをつけるかは意見が分かれるところです。
僕としては、吹奏楽では床に直接置いた方がトータルのサウンドがまとまりやすいと感じています。
ホールなどでは、床を共鳴させることで低音の存在感が増し、バンド全体のサウンドが安定しやすくなるんですね。
余談ですが、J-POPやロックなどのステージでは床置きにしないことが多いです。
アンプにマイクを立てるなどしてPAに送り、トータルでサウンドメイクをしてもらえますし、ステージ上の低音の存在感が大きすぎるとボーカルが歌いづらく、バンドサウンドがぼやける原因になります。
そこで、アンプに高さをつけ、床に対する設置面積を小さくすることで、低音の膨らみをカットしてあげるんですね。
しかし、吹奏楽ではアンプの音だけで全体のバランスを取ることがほとんどですし、ステージ上での低音の存在感も必要になります。
場所や場面によっても状況は変わってきますので、まずは床に直接置いてみて、必要に応じて指揮者の方や顧問の先生と相談してみてください。
アンプの電源の切り方
演奏が終わったらアンプの電源を切ります。
その際は必ずボリュームを下げてから電源を切るようにしましょう。
いかがでしたか?
今回はエレキベースとアンプの繋げ方・音の出し方について説明しました。
次回はいよいよ弾き方について書いていきたいと思いますので、お楽しみに!
あとがき〜ご指導される顧問の先生方へ〜

エレキベースはアンプがないと十分な音量が出ません。
音程確認や指のトレーニング程度であれば生音でも可能ですが、実際の合奏に近い環境で練習することが上達への近道だと僕は考えています。
学校での練習の際は、個人練習であってもできるだけアンプに繋いで練習するよう指導していただけると嬉しいです。



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