神奈川県箱根山上にある湖「芦ノ湖」。
富士八湖の一つで逆富士の姿が美しい湖として有名です。
先日旅行で訪れたのですが、非常に壮大で神秘的な景色に心癒されました。
そんな旅の途中、不思議なお話を耳にしました。
それは、
「芦ノ湖の水は神奈川県のものじゃなく、静岡県のもの!」
というもの。
え!?
神奈川県にあるのに静岡県のものってどういうこと!?
ということで今回は、芦ノ湖にまつわるちょっと不思議なお話について書きたいと思います。
芦ノ湖ってどんな湖?

箱根火山の火口原湖である芦ノ湖は標高724mに位置し、周囲19km、面積6.9㎢、最深部は43.5mもあるカルデラ湖です。
今から約3,000年前に起きた大涌谷付近の噴火による土砂が、仙石原を流れていた川をせき止めてできた湖なんだとか。
そんな経緯もあってか湖の水は、湖底からの湧き水や雨が流れて湖が維持されているんですって。不思議ですね。
なんで芦ノ湖の水は静岡県のものなの?

芦ノ湖の所在地は神奈川県足柄下郡箱根町元箱根です。
そして、芦ノ湖の水は江戸時代に開削された箱根用水を通って静岡県の裾野市方面に流れています。
なんで芦ノ湖の水は静岡県のものなの!?
ポイントは「江戸時代に開削された箱根用水」という部分。
江戸時代、芦ノ湖や用水路である深良水門(静岡県裾野市付近)は小田原藩のものでした。
それが明治時代におこなわれた廃藩置県によって、湖尻峠が神奈川県と静岡県の県境になってしまいました。
水利権をめぐっては両県の間で裁判が行われましたが、水門のある静岡県が勝利。
水利権が静岡県芦湖水利組合(裾野市・長泉町・清水町・御殿場市)のものになったんですね。
といううことで、神奈川県側に流れる水門(湖尻水門)もあるのですが、渇水や増水など湖水の水位調節を目的としているため、通常は開いていません。
ただし、水利権は静岡県のものですが、湖に住んでいる魚は芦之湖漁業協同組合が持っているので神奈川県のものということになります。
神奈川県にある静岡県の水に住んでいる神奈川県の魚
なんだか一休さんのトンチみたい・・・(笑)
ひめます、にじます、やまめ、わかさぎなど、時期によって美味しい淡水魚が楽しめますので、静岡県に思いを馳せながら食べてみるのもおもしろいですね!