金剛峰寺、壇上伽藍と参拝して、ついに最終目的地「高野山奥の院」へと出発することになった。
奥の院へ向かう参拝ルートは大きく分けて2つある。ちなみに行きと帰りで同じ道を通ってはいけないんだとか。
一の橋コース
いわゆる正式な参拝ルートで、「表参道」と呼ばれていて、普通に歩くと奥の院まで20分程度。
中の橋コース
奥の院から近いショートカットコースで「裏参道」と呼ばれている。一の橋コースの半分くらいの時間で行けるみたい。
事前情報では無料駐車場が中の橋にしかないみたいだったので(一の橋に有料駐車場があるという情報もあったが、我々が行ったタイミングでは営業していなかった)、
金剛峰寺→中の橋駐車場→バスで一の橋入り口へ→一の橋コース→奥の院→中の橋コースを通って駐車場に戻る
というプランで行くことにした。
ということで一の橋入口に到着!
約10年かけたお遍路の集大成ということで、テンション爆上がりな2人であった。
戦国武将たちのお墓
一の橋コースのいいところは、諸大名の墓石や、祈念碑、慰霊碑の数々が、樹齢千年に及ぶ杉の参道を歩けることである。
その数なんと約20万基!
歴史好きにはたまらない道なのだ。
ということでご紹介していきましょう。
まずは仙台・伊達家
加賀・前田家
薩摩・島津家
武田信玄・勝頼
石田三成
明智光秀
豊臣家
そして織田信長
光秀、秀吉、信長が割と近くに祀られてるのにもなんかグッと来た。
いよいよ奥の院へ
山道を抜けると、御廟橋(ごびょうばし)という橋が見えてきた。
そして、大師様がこの橋まで参拝者を迎えに来てくれている(とのことな)ので、合掌、一礼してから橋を渡る。
ちなみにここからは撮影禁止エリア。
最も重要な聖域なので、テレビ取材も滅多に許可されないんだとか。
「弥勒石(みろくいし)」という善人には軽く悪人には重く感じられる石や、「燈籠堂」という空海の甥が建立した大きな建物、そして燈籠堂の裏手には「弘法大師御廟」があった。
御廟の中にはもちろん入ることはできないが、大師様が今でも修行されている場所ということで、外からしっかりお参り(御廟に30センチほどの穴があり、そこから弘法大師が出たり入ったりしているんですって)。
そして、納経所で御朱印とお姿を購入。
因みに金剛峰寺で買えるお姿と奥の院で買えるお姿は同じものだそう。
でも書かれているお寺の名前が違うので、思わず両方買っちゃいました(笑)
そして、燈籠堂では木の薄い皮でできたお姿もあったので、そちらも購入。
そして、中の橋コースを通って駐車場に到着!
足掛け10年、いっぱいになった納経帳とお姿帳を見て、大きな達成感を得ることができた。
東寺詣りと清水寺リベンジ!
高野山から京都に戻り、蓮池行きつけの美味しい鴨料理に舌鼓を打って1日目は終了。
そして、翌日は東寺へと向かいました。
四国88箇所→高野山奥の院→東寺を達成することを「成満」と言うんだそう。
「成満」を達成すると、「成満証」というのを買えるそうなのだが、事前の情報収集不足で、買うことができず…
せっかくなので次に京都に行った時に買うことにします(涙)
その後は、川北くんお勧めのラーメン屋や、吹奏楽部の顧問としてどうしてもいきたいということで、京都橘高校の校門を見学(アポ無しだったので中には入りませんでした(笑))
そして、今回蓮池がどうしてもいきたかった清水寺へ!
実は2019年の旅で清水寺へ行っていたのだが、その時なんと清水の舞台が改装中で、黒い幕のかかった悲しい姿しか拝見できなかったのだ。
蓮池さんのポンコツ伝説…
ということで今回はリベンジ!!
いや〜、立派でしたね!
延暦年間(782~806)平安初期蝦夷征伐の武人坂上田村麻呂(東漢氏の子孫の一人)が建立したといわれている清水寺。調べてみると、法相宗と真言宗を兼宗しているそうで、奥の院には開祖弘法大師空海像が安置されているようだ。
大師様が生きた時代は774年から835年なので、その時代から清水寺はあったということになる。
大師様も清水の舞台からの景色を見たのかな…
そんな風に思うと感慨深い。
そしてラストは清水寺から程近い坂本龍馬のお墓へ。
こちらも2019年に行っているのだが、川北くんが坂本龍馬好きということでご案内。
坂本龍馬と中岡慎太郎のお墓の正面には京都の街並みが広がっています。
きっと日本の行く末を見守ってくれてるんでしょうな…
そんなこんなで2023年の旅が無事終了したのであった。
お遍路旅を振り返って
2013年からスタートしたお遍路の旅。
30歳だった僕の年齢は40歳に(笑)
大体1泊2日で四国へ出向き、車を使って行けるところまでいくというなんとも軽めの修行だし、半分冗談で始めたものの、コンプリートしてみると、ものすごく達成感がありました。
もし、お遍路に興味がある方は、是非行ってみるのをお勧めしますし、88箇所回らなくても、その土地土地の歴史を体感できるので、四国に行く機会や高野山に行く機会があれば、是非お寺をお参りしてみてください。
88箇所回った先に待っていたものは何か…
その答えを見つけるために、これからも健康で楽しく人生を歩んでいこうと思っている今日この頃です。
おわり
2023.02.03
四国88箇所お遍路の旅2013〜序章編〜
2013年5月下旬の早朝、友人の川北くんから1通のメールが届いた。 「蓮池さん、お遍路興味ありませんか?」 ?? 「朝イチ...