※このブログは2020年に行ったお遍路の旅の回顧録です。
「いやー、ついにあと2箇所になりましたな。川北くん!」
「やってまいりましたね。でも意外と実感ないなぁ。」
「ほんと?俺はさっきから結構ウルッときてるけど。」
8年前にスタートしたお遍路の旅がもうすぐ終わろうとしている訳だが、ハスさんキタさんの感想はそれぞれ違っていた。
でもひとつ言えることは、回ったものにしか分からない感情だということである。
ということで相変わらず黙々と車を走らせて辿り着いたのは、87番札所「長尾寺(ながおじ)」
こちらのお寺には源義経の妾、静御前が母の磯禅尼とともに得度した後、髪を埋めたと言われる静御前剃髪塚があった。
お遍路の旅はあちらこちらに歴史の一編を感じる事ができる。
それもあと一箇所で終わり…
という事で88番札所を目指して車を走らせていく。
すると88番札所はラストに相応しく標高の高いところにあるためか、霧が出てきた。
修行最後の地を演出する風景に息を飲みこむ二人。
そして到着。
88番札所「大窪寺(おおくぼじ)」
という事で、8年間に及ぶお遍路旅これにて
結願(けちがん)!!!!!!!!!
硬い握手を交わす二人。
因みに「結願」というのは、お遍路ですべての霊場を回り終えることを言います。
そして8年前には全く想像のつかなかった88番札所という最終地。
この歳になって何かを最後までやり切るってなかなかない体験だねなんて言いつつ、久々に感じる達成感に喜びもひとしおであった。
88箇所を回った証
大窪寺では、88箇所回り終えたお遍路さんに「結願証」なるものを発行してくれます。
それがこちら!
えっと、
志納金2000円です!
ちょっと迷ったのですが(笑)、やはり88箇所回った「証」として頂くことにしました。
そして川北先生は例の如く金賞の祈願!
僕自身は、最初お遍路回り始めた時に何を願っていたのか正直忘れてしまったのですが(笑)、確か「笑顔で毎日過ごせますように」というお願いはずっとしていたように思います。
さて、大師様はそれぞれの願いを叶えてくださるのでしょうか…
うん。
叶えてくださっている気がしています。
大窪寺の見どころ
ちなみに88番札所には結願した方々が奉納された金剛杖が納められている「寶杖堂」が。
「88箇所回ったら金剛杖を納めて帰る」という噂を聞いていたので、我々もお供えして帰ろうと思い納経所の方に聞いてみたところ、
「杖は大師様の分身なので、お持ちになった方がいいと思いますよ。」
とアドバイスをいただいた。
そっか…ということで我々は持って帰ることに(高野山もあるしね)。
そしてこちらのお寺には、原爆の火なるものが。
広島人としては非常に感慨深い想いでございます。
1番札所へ
さて、結願したものが次に行く場所といえば、高野山奥の院を思い浮かべる方も多いかと思いますが、実はその前に行く場所があるのをご存知だろうか。
それは1番札所。
88番札所から1番札所に行くことで、四国を1周したことになるんですね。
そしてそのことを「満願(まんがん)」というんだとか。
ってなことで、お久しぶり1番札所「霊山寺(りょうぜんじ)」
そして「満願証」を頂く。
志納金2000円です!
迷ったのですが…この歳になって賞状を頂けることもあまりないので、ありがたく頂戴いたしました(笑)。
そしてこのあと、8年前にお接待して頂いた方々へご報告とお礼を兼ねて伺ってみようということになったのですが、8年前ということもあり記憶も定かではなく…ご接待をして頂いたお家に出会う事ができなかった。
しかしひょんなことから別の方がご接待の声をかけてくださったので、代わりに結願と満願をご報告。
すると帰り際、その方からこんな質問を投げかけられた。
「結願して願いが叶った君は明日から何をする?」
…意味がわからなかったので、素直に「分かりません」と答えたところ、素敵な言葉を教えてもらいました。
「明日からもっと人に優しくしてあげてください。」
願いが叶った分、その分人に優しくする。
実に深いお言葉。
感謝。
ということで、8年にわたってお届けしてきました、「OHR88四国88カ所お遍路の旅」これにて完結!!
・・・
ではございません!
次回は「OHR88高野山の旅」が待っている!!
と、まぁ、
それはまた、
別のお話…
追伸
東京に戻り、キッチリうどん終止させて頂きました(笑)
さてさて、次はいつどんな旅になることやら、思いを馳せて…
2023.02.28
四国88箇所お遍路の旅〜御影が1つない!?ポンコツ番外編〜
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