高橋直純「虹遊-iroasobi-」ベースを解説!

Bass

昨年リリースされた高橋直純さんのアルバム「虹遊-iroasobi-」

実は蓮池にとってとても感慨深い作品になりました。なぜならばアルバム全曲を通してベースを弾かせていただいたからです。

アーティストさんのアルバムの場合、曲によってアレンジャーが変わることが多く、バンドと違ってアルバムを通して全曲ベースを弾くことはあまりありません。しかも昨今では打ち込みという技術がかなり進歩しているので、生のベースを入れることも減ってきています(涙)

今回は野中”まさ”雄一さんが全曲アレンジを担当されている点と、アルバム全体を通して「生ベースのグルーヴが欲しい+グルーヴに統一感を持たせたい」とのことで、全曲蓮池のベースを使って頂きました。逆にギターは曲によってカラーを変えたいとのことで、いろいろな方が担当したようです。

そんな素敵な機会を与えていただいた感謝も込めて、ずいぶん時間が経ってしまいましたが珍しく楽曲のレビューを書いてみたいと思います。とはいえ評論家っぽいレビューは苦手なので、楽曲を担当したベーシスト目線で書いてみようかななんて思っています!

久々のブログですからね。。。

2023年にオープンして放置しまくっていたHPですが、2025年はちょっと発信作業も頑張ろうと思い、重い腰をあげました。

ゆるゆると読んでいただけますと幸いです。

1.rainbowᕱ

アルバムの1曲目を飾るテンポの良い楽曲。「直さんとまささんのコンビだな〜」と思わせてくれる軽快なJ-POPです。1曲目ということでレコーディングでは僕も1番最初に弾きました。

ただこの楽曲のベースは意外と難産でした。ピチカート(指弾き)で弾いているのですが、「音が少し切れて聞こえるのがもったいない」というディレクションをもらいました。そして、「音色を変えてそれっぽく聴こえるようにしても良いけど、このアルバムは全体的に8beatのアプローチだから、やれるだけチャレンジしてみない?」と言って頂き、奏法自体を見直すことに。

すごく細かい話、ピチカートは奏法上、若干弦を掴んでしまうため、8beatを弾くと少し音が切れやすい傾向にあります。そこで考えたのがピック弾きという奏法。ピック弾きの利点は硬いプラスチックで弦にアプローチができ、ダウンピッキングと言って一定方向にピックを振り抜く奏法をすると音が繋がり勢いも出てきます。

ただ、、、この曲左手の運指がすこぶる難しく、後半にいくにしたがって難易度が爆上がりするアレンジ。ピック弾きだと対応できないと感じました。

そこでさらに考えたのが「指でダウンピッキングのようなアプローチをする」方法。端的にいうと人差し指1本を使って同じ方向にピッキングすることで、指を振り抜くスピードが早くなり、音のつながりを持たせることが出来たのです。

これはこれですこぶる難しかったんですが・・・リテイクをまささんに送ると「そうそう、これこれ!すごく良くなったよ!!」と言って頂けて一安心しました。

1曲に対してしっかり向き合うことができ、また一つベースが上手くなった気がしました(笑)

2.I need you

この曲もrainbowᕱと同じく8beatアプローチ。ということで解決策は分かったのですが、rainbowᕱよりもテンポが速い(笑)。指がつりそうになりましたが何とかクリア出来て一安心でした!

この1曲目、2曲目をしっかり向き合ったことで、アルバム全体が良い方向性で進めた気がしています。大変勉強になりました!

3.like a seventh chord

ミドルテンポの優しい楽曲。1、2曲目はすこぶる動くベースラインだったのに対し、大人しめなベースでとのことだったのでコードとメロディーを引き立てるよう丁寧に弾きました。因みにこの曲も人差し指1本奏法で演奏しています。

轍-Ato-

レコーディング初日に演奏した4曲目。ベース的にこのアルバム最難関楽曲の1つです。

コード展開が早いため、ベースラインは指定のものだったのですが、凄すぎて全く弾けない・・・
ベース単体で練習しているとなんだか黒魔術でも唱えているような感覚になり、「あれ?こんな暗い曲だったっけ?」とデモ音源を聴き直すと切なく優しい曲。「どうしてこうなるの?」と笑ってしまいました。まささんマジックですね。

とにかく必死に練習してデータを送ったのですが、頭の片隅に「リテイクかな・・・」とチラつきました。するとまささんから「すごいね!完璧だよ!」と連絡が。

えかったぁ。。。

ということで、虹遊のベースレコーディング初日は1勝3敗からスタートしたのでした(笑)

5.虹遊-RGB-

優しいバラード楽曲。直さんらしいカラーの曲だなと思いながら弾きました。バラード楽曲は非常に繊細で、音価(音の長さ)にとても気を使いながら弾きます。そして、この曲は若干ハネのグルーヴなのでリズムをしっかり意識しつつがんばりました。

まささんから「はっすーはハネ系得意だよね」と言って頂けて嬉しかったです。

6.裏-uraomote-

潔い8beatの楽曲かつ切ないメロディライン。僕こういう曲大好きです!

割と好きに弾かせていただいたんですが、まささんは曲が後半にいくにしたがってデモのベースラインが鬼のような動きになることに定評があり、「こんなの弾けない・・」と言うとべーシストとして悔しいので、しっかり踏襲しつつ自分のエッセンスを入れさせて頂きました(笑)

7.CMYK

最初に聴いた時「ライブで絶対盛り上がるやつじゃん!」と思い、その通りになった楽曲ですね。「人差し指1本ダウンピッキング」にもだいぶ慣れた頃だったので、さくっとOKテイクが録れた気がします。

ただ、久しぶりに弾くと全く弾けないクオリティーに仕上がっており、ライブ前に改めて練習して震えました(笑)。全体的にメロディーラインの裏メロを弾くようなベースになったので、弾いていて楽しい1曲です。

Party Party Night•*¨*•.¸¸☆

このアルバムの中で最大難易度の楽曲。スラップという、親指で弦を叩いて人差し指ではじく奏法がメインの曲です。

いや〜、ほんとムズカった(涙)

実はアルバムのレコーディングのタイミングではツアーや別件のレコーディングが入っていたので、時間的にかなりタイトでした。そして、この曲難しすぎてほっっっっんとに弾けなかったので、楽譜を作り、ツアーの空き時間でひたすら練習していました(笑)

そしてレコーディング当日・・・いや、恥ずかしい話、ほんと1日がかりのレコーディング(涙)

頑張った甲斐あってデータを送ったら1発OKだったのですが、「ベースソロ、もっと好きに弾いて良いよ」と言って頂き、スケジュールが落ち着いた段階で弾き直しました。ライブのリハーサルで直さんに「蓮は上手くなったね」と言って頂けて嬉しかったです!

9.gratitude

「ありがとう」という言葉がピタリとハマる素敵な楽曲。アルバムの締めにぴったりですね。メロディーと世界観を支えるベースが弾けたと思います。歌詞がスッと体に入ってきたのを感じながら演奏できました。

ベースRECのスケジュールとしては、事前に弾いていたlight luck以外、初日に1-4曲、2日目に初日のリテイク+Party Party Night•*¨*•.¸¸☆以外の曲を弾くというかなりの強行スケジュール。gratitudeを弾き終わったのは深夜1時を超えていたかな。。優しいメロディーと心地よい疲れに包まれ弾いた最後の1音に感動しましたね。

light luck

2023年のデビュー記念ライブの時作られた楽曲だったかな。アレンジしながらリハーサルが進んでいったので、凄く携わった感が強い楽曲です。この曲だけレコーディングが早い段階から進んでおり、先に録ったんだったかな。「ライブでやった感じでOKよ」と言って頂けたので、すんなり録れたと記憶しています。

因みにサビの「いいじゃん、いいじゃん」は蓮池とじんぼちゃんのダブルボイス!ご堪能ください(笑)

と、つらつらと書いてみましたがいかがでしたでしょうか。

って、レコーディングの苦労話ばかりになってしまいましたが(笑)

直さんの素敵な歌声に合わせてベースにもちょっとだけ耳を傾けていただけると幸いです!

蓮池 真治

蓮池 真治

ベーシストの蓮池真治です。 このホームページは大好きな音楽のこと、ベースのこと、趣味など「今の自分」を発信していけるプラットフォームにしたいと思い、立ち上げました。ブログ中心のサイトになりますので、お時間のある時にごゆるりとお楽しみください♪

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